忘れもしません。
2006年の6月4日に日本を経ち、翌5日の早朝、僕たち家族はオーストラリアのケアンズに降り立ちました。
もうかれこれ12年以上も前のことです。
正直、移住する前は、一体どうなるんだろう?と不安に押しつぶされそうになりましたが、今振り返ってみると、何とかなったというのが現実です。
海外移住を考えているけれど、不安で不安でどうしようもない、今回はそんな方に僕の考えを書いてみます。
僕が海外移住を考え始めたキッカケ
出典:photo AC
こんにちは。
オーストラリア移住中のMASA(@ozuijyu)です。
僕が「海外移住をしたい!」と本気で考えはじめたのは、いくつかの出来事が起きたことがキッカケです。
ミレニアムイヤーを迎えた年に母が他界し、その翌年の9月11日にはアメリカ同時多発テロが起きました。
身近な人の死に直面し、そして大惨事をまざまざとみせられたときに、僕はこう思ったんです。
「一度きりの人生だから、やりたいことに挑戦してみよう!!」
20代前半の頃から、将来は海外で暮らしたいなぁ、なんて漠然と思ってましたが、別に本気でもなくただの憧れでしたありませんでした。
大学を卒業して就職し、結婚をして子供もでき、気がつけば仕事や子育てに忙殺される毎日。
いつしか、海外移住なんていう憧れは頭の片隅に追いやられていました。
母の死と、9.11をキッカケにもう一度、海外移住することを考え始めました。
そこからは、具体的に今何をしなければいけないかを、リスト化していきました。
海外移住をしようと決める前にするべきこと
僕が日本でサラリーマンをしていたとき、ある上司が常日頃いっていたことが、今でも僕の人生の指針になっています。
「悲観的に準備して、楽観的に進める」
ある目標や目的に向かって行動を起こすときには、これから起こりうる様々な事態を想定しておく。
最悪の場合、どのように対処するか、を予め考えておくことです。
自分の中で納得できたなら、あとは楽観的に進める!
これを海外移住に当てはめると・・・
↓
親や家族に同意、賛成してもらえるか?
どこに住むのか?
移住先でのビザは?仕事は?学校は?子育ては大丈夫?
移住するのに具体的にいくらかかるのかを試算する、お金の準備はできる?
言葉は?英語力はどれくらい必要?TOEIC、TOEFL、IELTSなどの勉強は?
他にもたくさん出てきますが、まずはこういったことに対して対処できるように想定しておく。
独身なら、それほどないかもしれませんが、家族で移住となると、乗り越えなければいけない壁は当然多くなります。
ポイントは最悪の状態が起きたら、どうするかまで考えておくことです。(例:ビザが取れなかったらどうするか?)
海外移住というのは、少なからず親や家族を巻き込む一大事です。
慎重に準備する必要があります。
実際にいくつかの壁を乗り越えなければスタートできません。
まずは、やるべきことを紙に書き出して整理してみましょう。
いろんなことが見えてくると思います。
あ~、こんなにたくさんやることがあるのか!と思う人もいると思います。
ただ、これらが全てクリアな状態になるまで待つと、人によってはムチャクチャ時間がかかってしまいますね。
実際、僕が移住したときを例で挙げると・・・
どこに住むのか?➔オーストラリアのケアンズ
移住先でのビザは?➔入国時は学生ビザ、TAFEでパン職人の資格をとって働いたらビジネスビザに切り替えて、その後永住権申請
仕事は?➔未定
学校は?➔私はTAFE、娘は現地の公立学校
お金の準備は➔とりあえず2年くらいは無職でも生活していける
言語は?➔この時点でIETSアカデミック5.5取得、英会話はあまり自信がない。
こんな感じです。
最後まで未定の部分もありました。
これはしょうがないことです。
向こうでの仕事はどう探してもその時点では見つからないので、考えてもしょうがありませんでしたから。
ここまで、クリアしたら、あとは最終決断です。
すなわち、行くのか?行かないのか?
自分と家族の将来を考えて、メリット、デメリットも踏まえつつ、行くか?行かないのか?
僕も、相当悩みましたが、これって無限のループです。
悩めど悩めど、答えは出ません。
誰に相談しようが、最終判断は自分がしなければいけません。
最終的に僕の場合は、2004年に起きた中越地震で腹を決めました。
「行くなら、今しかねぇ!」
西新宿の親父の唄が頭の中でずっと鳴ってました。
人生は選択の連続です。
このまま日本に住んでいても選択に迫られるし、海外に住んでも常に何かを選択しなければいけません。
海外移住をあきらめて日本に残るのもよし、思い切って海外に住んでもよし。
どちらも正解です。
そして、ひとたび選択をしたら、あとは進むだけ。
不安で落ち込んでいてもいいことありません。
ここからは楽観的にいきましょう!
不安だろうが何だろうが、実際に行動を起こしてみないことにはわかりません。
海外に行くにしろ、行かないにしろ、常に不安と隣合わせです。
日本にいたって不安になることはたくさんあるし、海外に住んだからといって不安がなくなるものではありません。
11年間勤めた会社を辞めて、コネなし、仕事なし、ビザなしのゼロからオーストラリア移住をした僕の経験上から言えること。
それは、
意外になんとかなる!
ってことです。
今までオーストラリアに住んできて、どん底に突き落とされそうになったことも多々ありますが、解決策が出てこなかったことはありませんでした。
捨てる神あれば拾う神あり、です、ホントに。
海外移住をするか、しないか、するべきか、しないほうがいいか、今一度自問自答してみてください。
全てはあなた次第です。
その上で、なんとかなるよ!と言っておきます。
あとがき
つらつらと書きましたが、僕は日々、なるべく「なんとか、なる」と考えて行動するようにしています。
準備は慎重にしますが、やり始めたら、もうやるしかない!ですからね。