先日、ネットサーフィンをしていたら、こんな記事を見つけました。
「元TBSアナ小島慶子がオーストラリアへ移住していた」。
小島慶子?名前はなんとなく聞いたことありましたがどうも顔が思い出せない。
グーグルの画像検索で調べて、「あっ、このアナウンサーね。」とようやく顔と名前が一致しました。この方、オーストラリアのパース生まれだったんですね、知りませんでした。
オーストラリアに移住した芸能人といえば、河合奈保子、元わらべの倉沢淳美(今はドバイに引っ越しでしたっけ?)とか、正月に遊びに来ている明石家さんまは移住ではないですからね。あとは沢尻エリカが移住してくるとか、こないとか。その程度しか知りません。
さて、
オーストラリアへの移住が以前に比べて難しくなっているのは、ご承知の通り。
僕もこれまで8年間住んできましたが、こんなに物価が高いとは思わなかったし(現在も物価上昇中です)、おまけに、ついにあのトヨタ自動車までもが、オーストラリアから生産工場の撤退を余儀なくされたくらいの人件費高が続いています。
[参照元:世界経済のネタ帳より]
物価が上がっても人件費が高ければいいか、なんて思ってしまうことなかれ。専門的な技術を持っていない人は、誰でもできる仕事に甘んじなきゃいけないから、物価高に見合うほどの給料をもらえるわけではありません。
かたや、この国のいわゆる生活保護や子供手当て的な補助はかなり厚くて、冗談抜きで、小さな子供が3人いると働かなくても生活できてしまうということがまかり通っています。
加えて、失業手当も条件を満たせば、かなりの額が毎月貰えてしまうので、新たに職を探さない人もいるんだとか。これじゃ経済もいずれ活性化しなくなるでしょう。
こういった政府の手厚い補助システムがいつまで続くのかわかりませんが、教育費や医療費が国の財政を圧迫していることも加えると、いずれこの国の財政が破綻すると思っているのは私だけでしょうか。
前置きが長くなりましたが、やっぱりオーストラリアに移住するのって大変です。そしてこれからはもっと大変になるでしょう。
2011年の震災後、海外移住者が増えているという記事をネット等で良く見かけますが、本当のところどうなんでしょうか。
震災を理由にこちらに移住してきた日本人家族を2組くらい知っていますが、いずれも経済的に余裕があるお金持ちの方々です。
永住権は持っておらず、とりあえず観光ビザでずっと滞在しているので生活するだけでも相当な費用がかかっているはずです。もちろん先に挙げたような手当は一切もらえません。
結局、永住権を取らない限り、もしくは経済的によほど余裕がない限り家族を連れてオーストラリアに移住するのはかなり困難だといえるでしょう。
冒頭で紹介したアナウンサーの小島さんだって、家族と今後の人生を相談された上で「よし、一家でオーストラリアに引っ越そう!」と決断したみたいですが、移住後もフリーアナウンサーとして働けるという後ろ盾があっての決断だと思います。
物価が安いと言われるマレーシアやタイだって、実際日本での生活レベルを保とうとすれば思った以上に出費がかさむと言われます。
オーストラリアほどでないにしろ、経済的に余裕を持って行かないと、とんだしっぺ返しを食らうかもしれません。
オーストラリアを含めて海外移住をしたいという方は年々増えているとは聞きますが、実行に移すにはかなりの覚悟と計画性が必要なのは間違いありません。
まずは観光ビザで1週間でも来てみて、物価がどれくらい高いのか、本当に自分に合った仕事はあるのか、気候は合うのか、そういったことを肌で感じてみるのが失敗しない海外移住の第一歩だと思います。