オーストラリアに移住して13年目になる、MASA(@ozuijyu)です。
今でこそ、オーストラリア移住者やワーホリ体験者のブログが簡単に見つかる時代ですが、僕がオーストラリアに移住した13年前は、移住者のブログがほとんどなかったため、情報収集といえばエージェントに直接問い合わせするしかありませんでした。
まさか、エージェントに「移住後、後悔することってどんなことですか?」なんて聞けませんので、リアルな情報収集はなかなかできなかったですね。
移住したあと、どんなことが起こるのか?期待よりも、とにかく不安で一杯でした。
ということで今回は、僕が個人的に移住後、後悔したことをツラツラと書いてみたいと思います。
オーストラリア在住13年目の僕が移住後に後悔したこと
出典:photo AC
オーストラリアにかぎらず海外移住というのは、文化や習慣が違う国で生活するということ。
日本で生活をするときとは勝手が違うので、予期しないことも多々起こります。
もちろん、いろんなことを後悔しました。
もっとこうすればよかった、日本にいる間にこうしておけばよかったということがあります。
これから海外移住する人、将来海外移住を考えている人に向けて、シェアしたいと思います。
若い時にもっと海外に行っておけばよかった。
僕がオーストラリアに移住したいと思ったときはすでに20代後半、実際に移住したのはそれから6~7年後です。
もっと若い頃に、海外をまわって、いろんな世界をみた上で移住をしておけばと思いました。
当時も、ワーキングホリデーで行ける国はありましたし、なぜ活用しなかったのか?と悔やみます。
決して、オーストラリアの生活に満足していないわけではないのですが、いろんな国を自由に行けるチャンスというのは若い頃のほうがあるわけで、そうすれば移住する国選びも、もしかしたら変わったのかもしれません。
オーストラリアに限らず、海外移住を考えている人は、なるべく若いうちから将来を見据えて、勉強して行動しておくことでアドバンテージが取れます。
また、「若い」というのは、大きな財産なので、その時期にどれだけ貴重な経験や体験をしたかで、人生の幅は間違いなく広がります。
どんどん海外に行って勉強して、いろんな経験をできる若さが、羨ましいですね~。
オーストラリアで使える資格を取っておけばよかった。
出典:photo AC
基本的に、自分のしたいこと、やりたい仕事が永住権につながれば一番良いですよね。
もしくは、日本でのキャリアがそのままオーストラリアの永住権につながれば、それもラッキーなことです。
僕の場合は、日本での仕事(営業職)を辞めたあとは、当時永住権が取りやすいとされていたパン職人のコースをTAFEで1年間受け、全くのゼロキャリアからスタートしました。
営業職というのは、日本国内での転職なら、まだつぶしが効くのですが、オーストラリアとなると話は別。
英語は話せて当たり前ですので、専門職以外で日本人がフルタイムやパートタイムのローカルジョブを得るのは、ほぼ無理です。
そうすると、オーストラリアで求められるスキルがなければ、そのスキルを得るしかありません。
大金を払って、大学や大学院、TAFEに通い、オーストラリアの永住権につながるスキルを得る。
技術独立永住でも、スポンサービザでも、これが定番です。
できれば、日本にいるときにオーストラリアで使えるスキルを得られたら経済的にも、時間的にも効率がいいのは間違いありません。
永住権につながる職業リストは、ころころ変わるのがやっかいですが、IT系なら今後もしばらく需要は減らないでしょう。
例えば今なら、プログラミングの勉強はは完全在宅で完結できるUdemyのようなサービスもありますし、自宅にいながら格安でいくらでも学べます。
いい時代になりましたね。
日本のクレジットカードをもっと作っておけばよかった。
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日本でサラリーマンしていた頃は、常に4~5枚のクレジットカードを持ってましたが、会社を辞める際に2枚に断捨離しました。
スターアライアンス系のマイルがたまるセゾンのマイレージプラスと、三井住友VISAカードのクラッシックA(家族カードも)の2枚ですね。
とくに年会費が安くて、海外旅行傷害保険も付く三井住友VISAカードは取っておいて正解でした。
出国してから3ヶ月の間に、旅先でケガや病気をしたときに治療代金を補償してくれます。
移住後、一時帰国で日本からオーストラリアに戻ってきてからも3ヶ月間有効なので、僕も2度ほどお世話になりました。
一度目はオーストラリアに帰ってきたあと、急に胸が締め付けられるような痛みがあり、レントゲン撮影や検査を行いました。
また、二度目は胃が痛くなり、専門医による胃カメラの検査などをしましたが、いずれも全額補償してもらえました。
本当に助かりました。
ただ、日本で仕事を退職して無職状態、そして海外在住状態ですと、日本のクレジットカードは作りにくいです。
ほとんどのクレジットカードは審査が通りません。
サラリーマンはクレジットカードが作りやすいので、もっと厳選して作っておけばよかったなぁ、というのが正直な思いです。
ちなみにオーストラリアのクレジットカードは、年会費がしっかり取られるわりに、支払いの際にサーチャージを取られることがあったりで使えないものが多い印象ですね。
一応、カンタスのマイルがたまるANZのカードを1枚持っていますが・・・。
ただ、無職でも作れるクレジットカードもあります。
以前一時帰国したときに、ダメ元で申請した楽天カードは無事に審査通りましたし、今度帰るときは、エポスカードにも挑戦したいと思います。(笑)
楽天カードもエポスカードも、年会費永年無料で海外旅行傷害保険がつくので、持っておいて損はないでしょう。
いまだに楽天で買い物しますしね。(楽天カードで決済すればポイントが4倍になります)
ただし、申請するにはカードが届く日本の住所が必要です。
英語をもっと真剣に勉強しておけばよかった。
出典:photo AC
これは僕に限らず誰もが思うところでしょう。
やはりオーストラリアで仕事して生活していく上では、英語は必須です。
「英語なんて、長年住めば自然に話せるようになるんでしょう?」
いえ、なりません!(キッパリ!)
英語がうまく話せないだけで、職業選択の幅が狭くなりますし、コミュニケーションが取れません。
「How are you?」
「Good! How are you?」
10年たっても、毎回これで会話が終わってしまわないためには、なるべく早めに英語を話すことに自信をつけておくべきですね。
特に、発音矯正は移住前にやっておけばもっと楽だったなぁと思っています。
「発音なんで、ジャパニーズイングリッシュで問題ない、大切なのは、伝えようとする姿勢」。
そう思っていた時期もありましたが、実際ネイティブと話すときに発音が悪いとなかなか通じません。
そうすると、「発音が悪い→通じなくて聞き返される→話すのが面倒くさくなる」、という悪循環に陥ります。
何度も「Sorry?」とか「What?」と聞き返されると、さすがに会話する気持ちも萎えてきます。
先日も、「enthusiasm」という言葉が何度いっても伝わらずに苦労しました(苦笑)。
日常会話で使われる単語やイディオムというのは、使っていくうちに覚えていきますが、発音は意識して勉強しないと治りません。
これは、身にしみて感じています。
ちなみに、正しい英語の発音ができるようになると、リスニング力も飛躍的に伸びて一石二鳥でオトクです。
自分で発音できない音は聞き取れないというのが真実なので、遠回りかもしれませんが、ネイティブに通じる英語を話したいという方は発音の練習からはじめることを強くオススメします。
もっと親孝行しておけばよかった
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親のありがたみは、離れてからわかるもの。
僕は大学の4年間を東京で一人暮らしをさせてもらっていたので、相当な経済的負担をかけました。
当時はそんなことはイチミリも気にせずに過ごしていましたが、子を持つ親となった今では、本当に感謝してもしきれないです。
オーストラリアに移住するときも、仕事をやめて、妻子を連れて、永住権が取れる保証もない僕を送りだしてくれ、かなりの心配をかけたと思います。
オーストラリアに移住してからは、なかなか会えないので、日本にいるときにもっと親孝行しておけばよかったと後悔しています。
もっとお金を貯めておけばよかった
オーストラリアは物価が高いのはご存知の通り。
とにかく、生活コストがハンパなく高いです。
しかも、インフレが続いているので年々そのコストは上がっています。
給料も毎年上がるには上がりますが、物価高騰率には追いついていないのが現状です。
また、オーストラリアに移住して生活をスタートとした瞬間にお金がかかります。
家を借りる、車を買う、子供の学費、食費。
それ以外に、予期しない出費もでてきます。
移住前に、オーストラリアでの仕事が決まっている場合はそれほど心配はいりませんが、僕のように無職の状態でゼロキャリアスタートをきった場合、日本で貯めたお金を切り崩していくしかありません。
僕の場合、移住後最初の1年間はほぼ収入がなかったので、とにかくどんどんお金が減っていきました。
「本当にパン職人として仕事ができるのか?」
「そもそも、永住権が取れなかったらどうする?日本に帰る?」
そんな不安に押し潰れそうになり、眠れない日が続いたこともありました。
とにかく、海外移住はお金がかかります。
お金はあるに越したことはありません。
一人で行くならともかく、家族を伴う移住は、いくらあっても足らないくらいです。
これも若い頃から準備しておけば、もっと貯められたのでは?と思いますね。
まとめ
正直なところ、オーストラリアに移住したことを後悔したこともないとは言いきれません。
「もう、日本に帰りたい・・・」
口には出しませんが、そんなことが頭をよぎったことは何度もあります。
ただ、どこに住んでいようと、自分の思い通りにいかないことのほうが多いのが人生です。
13年前に、オーストラリアに行くことを諦めていたら、後悔していたことは間違いありません。
どうせ人生なんて、後悔することだらけ。
だったら、若い頃からいろんなことに挑戦して、やりたいことやったほうがいいと思います。
そして、たとえ後悔しても、いかに楽しめるか?
たとえ後悔しても、今後の人生でそれをどう活かしていくか、が大切だと思います。
人生の終わりには、やったことを後悔するよりも、やらなかったことを後悔するほうが多いといいますね。
若ければ若いほどやり直しがききますので、若い人には貪欲にいろんなことに挑戦してほしいと思いますね。
もちろん、僕もまだまだ挑戦していきます。