僕は、2006年の6月に日本を旅立って、オーストラリアのケアンズに移住を開始しました。
今から思えば、移住直後の慌ただしさは二度と体験したくないほどで、
はじめて海外で生活をすることに加えて,何もかも全てが初めて経験することばかり。
英語力もたいしてなかったため、ストレスもたまったものです。
そんな中でも困ったことは郵便物の受け取りです。家族連れで移住してきたので、
「バックパック一つでOKだぜ!」なんてことはなく、事前に日本の郵便局から
ダンボール箱を20箱以上送っていました。
通常日本では、配達物は小包でさえ家の玄関まで届けてくれますが、ここはオーストラリア。
そんなサービスはありません。移住当初、ケアンズ郊外のユニットに住んでいましたが、
郵便物は毎回、ポストボックスにお知らせの紙が届くのみです。
要するに「お宅の荷物がポストオフィスに届いているから取りに来てね」
ということです。
ここオーストラリアの郵便局では、直接荷物を届けてくれるシステムはなく、
受取人が自ら取りに行くシステムを取っています。
人件費の軽減と人手不足によるものでしょうか。
移住当初だったため、我が家には車がまだなく、
最寄りの郵便局までは歩くと30分くらいかかります。
しかも荷物といってもダンボール箱が多数なので大人一人でも1箱持って帰るのがやっと。
最初の2,3箱はなんとか持って帰ったものの、これでは埒が明かないと思い、
ダメ元でポストオフィスのおばさんに、「車がないから家まで持って来てくれませんか?」
とお願いしてみましたが、こちらの事情を伝えたものの、答えは「できない」の一点張りです。
しょうがないので、近所の日本人の方にお願いして、わざわざ車で
ダンボール箱を家まで運んでもらいました。(あの時は本当に助かりました!)
その日本人の方に聞いたのですが、1軒屋の場合は家の玄関の前に
荷物を置いて帰る郵便屋さんもいるみたいとのことで、
さすがはオーストラリアと思ったものでした。
まぁ、郵便物が全て無事に届いただけでも良しとしなければいけませんね。
たまに海外からの郵便物が紛失する場合もあるので、
予算に余裕のある方は荷物の追跡サービスができるEMSがおすすめです。
あと、検疫でダンボールの中身を開けられて、
そぐわない物は没収されることもありますので注意してください。
今じゃ、そんなオーストラリアの郵便システムにも慣れましたが、
まぁ面倒くさいことには変わりませんね。
これから移住する人で郵便局で日本から荷物を送る場合には、
移住したらすぐに車を購入することを強くおすすめします。(笑)
とにかく車がないと大変です。