現在、オーストラリアのローカル企業で働いている、MASA(@ozuijyu)です。
この記事のタイトルに対する答えを先にいってしまうと、「英語力はもちろん必要」です。
この記事は、日本食レストランや日系企業ではなく、ローカルの会社で働いてみたい!でも私の英語力で通用するの?と心配している方にお届けします。
オーストラリアのローカル企業で必要な英語力ってどれくらい?
オーストラリアのローカル企業で交わされる言葉は、全て英語です。
今、僕が働いている会社にはフルタイムとパートタイム、カジュアルまで合わせればトータルで30人くらいの社員がいます。
その中で日本人は僕だけです。
当然、社内では英語を使ってコミュニケーションを取っています。
では、実際英語力はどれくらい必要なのか?
ズバリ、その必要度合いは仕事の内容によっても変わってきます。
たとえば、お客さんと話す機会の多い接客業や、対面式の仕事(会計士など)は、ある程度の英語力がないと務まりません。
出典:photo AC
そりゃそうですよね?
お客さんから質問されて、返答するのにあたふたしているのでは、「この人大丈夫かな?」と思われてしまいます。
ただ、職人系の仕事(シェフやコックなど)や倉庫、運搬業務などの場合は、接客よりは、従業員同士のコミュニケーションが主体となるため、仕事に関する英語でのやり取りができていれば、それほど高い英語力が必要というわけではありません。
決して、英語がペラペラでなくても務まります。
英語がペラペラって、例えばどんなレベル?
彼女はバイリンガルで英語がネイティブです。
間違いなくペラペラです。
でも、ぶっちゃけペラペラじゃなくても、通用します、ハイ。
実際、僕が通用していますので自信を持って言えます。
僕が職場で交わしている英語って考えてみると・・・・
スモールトーク(休み明けなら週末なにしてた?とか)
仕事中の依頼・質問・報告・連絡
帰りの挨拶
書き出したら、たったこれだけです。
朝の挨拶と帰りの挨拶はなんて「元気?今日はちょっと寒いね。午後から雨降るらしいよ」、「じゃあまた明日。おつかれさま。良い週末を!」的な簡単な内容。
仕事に関する英語も、ルーティーン業務のなかで交わしているものなので、言っていることは多少変わっても、内容的には目新しいことはほとんどなし。
スモールトークは、仕事中や休憩中に、「昨日〇〇ってテレビみた?あの主人公の〇〇ってセリフありえねぇ~。」とか、いわば雑談です。
これも、自分で話せる話題は自分で話しますが、知らない話題とかは、相手に話しさせて相槌うって聞いているだけです。
よく思い出してみても、俺ってペラペラ喋ってるなぁ、とは思いません。
もちろん、ペラペラ喋れるように日々努力していることは言うまでもありません。
ということで、オーストラリアのローカル企業で働くには、けっして「英語がペラペラ」である必要はありません。
そりゃ、ペラペラ話せたほうがいいに決まってますが、所詮英語は言語。
勘違いしている人が多いですが、英語はペラペラ話すことが目的ではなく、あくまでも手段でありコミュニケーションツールだということ。
多民族が住む国で生活や仕事をする上で、英語という言語はコミュニケーションツールと割り切ったほうが気が楽です。
「私の英語力じゃ、ダメだ・・・、とてもローカルの会社では通用しない。」と諦めてしまったら、そこで終わりですからね。
コミュニケーションツールとしての英語をいかに使いこなせるかがポイントなのです。
とにかくまずは仕事に必要な英語を覚える
僕は現在、パン職人(Baker)として働いていますが、職場で使う英語の半分は「パンに関する英語」、つまりパンを作る上で必要な専門用語などです。
とにかく、何をさておいても仕事に関する英語を使いこなすこなせることが絶対条件です。
シェフなら、キッチン全般の用具、食材、料理に関することを全て英語で話せる必要があるということです。
パン職人なら、パンを作る工程のこと、使う道具、器具、などです。
仕事を始めるにあたって、仕事に関する単語、表現は速攻で覚えましょう。
あとは、上であげた挨拶とスモールトークですが、曲者なのがスモールトーク(世間話、雑談)。
実は、このスモールトークというのがコミュニケーションを高めるのには重要で、しかも一番難しかったりします。
でも、これも最初のうちは相手の話を聞くことに重点をおけばOKです。
聞き手に徹して、たまに相槌を打って、相手に話をさせる、これです。(大げさに表情をつけることもお忘れなく)
オーストラリア人は基本的に話し好きな人が多いので、最初のうちはこれでコミュニケーションがある程度取れるでしょう。
慣れてきたら、自分から話題をふっていくとコミュニケーション力も英語力も上がります。
スモールトーク対策とコミュニケーションをグッとあげる秘訣
僕がやっていた、スモールトーク対策は、事前に話すことを丸暗記しておくことです。
会話の流れを予測して、自分が話すこと、質問することをメモしておいて、なんなら通勤中につぶやいてみたりして覚えるのです。
それも1つや2つの文章じゃなくて、結構長めのものを用意しておきます。
あとは、覚えたての単語やイディオム、表現などもメモっておいて会話に入れてみたりすると、どんどん覚えていきます。
そしてポイントは、恥ずかしがって、ボソボソと話さないこと。
相手の目を見て話すこと。
相手からじっと目を見つめられてもビビらないこと。
たとえ、伝わらなかったとしてもくじけないこと。
そして、なるべく口角をあげて笑顔でいること。(←反省の意もこめて)
結局コミュニケーションは人間と人間が行うもの。
英語がペラペラだからといって、誰とでもうまくコミュニケーションを取れるわけではないのです。
ローカル企業に採用されるための英語力とは?
そもそも英語力も技術も何もない日本人が、オーストラリアにやってきて、すぐにローカル企業に採用されることは不可能に近いです。
また、よほどの技術がない限り、永住ビザがない場合も同様です。
実際のところ、永住ビザを持っていても職探しに難航している人がたくさんいます。
現状は厳しいの一言ですね。
話がそれますが、オーストラリアでは日本以上に「その仕事での経験」を求められます。
企業側としては、いわゆる、即戦力が欲しいってことです。
試しに、indeedとかで調べてみてください。
カフェのバイトですら、「未経験歓迎!一から教えます」なんてことはなく、「Experience is required」と書かれてあることがほとんどです。
そして、英語力も「Fluent spoken English」が求められます。
ただ、Experienceは別としても、このFluentという言葉に怖気づかないほうがいいです。
もちろん、ある程度の英語力は必要ですよ。
さすがに、単語をつないで、あとは身振り手振りでとかのレベルじゃ無理です。
ただ、最初にも書きましたが、実際のところ決してペラペラ英語を話す必要はないんです。
英語を通じて、相手のいうことがわかる、こちらの伝えたいことを伝えることができるならば、応募する価値アリアリです。
オーストラリアは多民族国家ですし、いろんな国の人がそれぞれの訛りで英語を話します。
発音は大切ですが、もしも、発音のせいで伝わらなかったら、その時覚えて直せばいいんです。
ジョブインタビュー(就職の面接)のときだって、聞かれることはほとんど決まってるので事前に用意しておけば受け答えはできます。
仕事に必要な英語も、勉強すればすぐに覚えます。
あとは日々の仕事をしていく中で、覚えておけばいいことです。
とにかく、英語がダメなんで私ムリ・・・と諦めないことです。
【あと書き】
今日、ウチの奥さん(英語がほとんど話せない)の付き添いで、病院(GP)に行ってきました。
担当してくれた先生、どこの国の出身かわかりませんでしたが、とにかく訛りがスゴかった。
そして、お世辞にも英語はペラペラではない。
いつも通り、私が通訳に入ろうとすると、その先生が妻に向かってひとこと。
「You can’t speak English unless you speak!」
それからは、妻が単語を並べて必死に説明してました。
「話さなきゃ、話せないよ」
なるほど!
英語はコミュニケーションツールです。
話さなきゃ、伝わりません。
いたってシンプルな事実です。
自分で勉強してインプットしたら、とにかく話すこと。
とくに日本人は話す、書くといったアウトプットが足らないといわれますよね。
そんな練習にピッタリなのが、たとえばこの本です。
いたってシンプルな会話文ばかりで、レベルとしては中学生くらいでしょうか。
でも、バカにしてはいけません。
このレベルの文章がスラッといえるレベルの英語力が、コミュニケーションツール英会話の基本になりますからね。
ぜひ、機会があれば試してみてください。