オーストラリアの移民法はころころ変わる?

オーストラリアの永住権を目指す日本人は今もなお、年々増え続けています。

オーストラリアの永住権を取得するためには、いくつかのカテゴリーからの申請を選択することになりますが、資金力のない一般的な若者が目指すカテゴリーは限られてきます。
一般的には、オーストラリアに留学をし、それから永住権を申請するとなると、「Skilled Independent Visa(独立移住ビザ)」というカテゴリーから永住権を申請することになります。

僕も、オーストラリアの永住権取得を目標としたときに、当初Skilled Independent Visa(独立移住ビザ)カテゴリーから申請する予定で、永住権申請スケジュールを組んでいました。

僕が渡豪したのが、2006年の6月ですが、当時のオーストラリアの移民法では、この独立移住ビザのカテゴリーによる申請のための条件は、おおむね以下の内容でした。


■2年間のフルタイムでの教育を受ける(当該職業に関しての専門トレーニング)
■900時間以上の雇用経験。
■英語力(IELTS5以上)

僕の場合は、30代半ばという年齢で、しかも妻子持ちでしたから、永住権を取得するまでに要する期間というものは、すごく重要なことでした。
なにしろ、子供の学費(当然、留学生扱いです)や私自身の学費、生活費(家賃・食費・雑費など)などが最低でも必要になってきます。
永住権を取得するまでには、2年間+申請にかかる期間、つまり約2年半という期間を想定していましたので、はっきり言って、資金的にはぎりぎりでした。

そして、ここからが怖いところなのですが、オーストラリアの移民法はとにかく、ころころ変わります。 永住権を取得しようと資金繰りに苦しむ留学生の気持ちをよそに、容赦なく変わります。

当事者からすると、冷や汗が出るどころの騒ぎではありません。

例えば、2007年4月に、技術移住ビザの条件が変わるアナウンスメントがありました。

主な変更点は以下のとおりです。


■より高度な英語力
■より長い雇用期間
■2年間のフルタイムの教育を受けたあと、あらたな18ヶ月のビザが発行され、その期間中、12ヶ月以上の就労が必要。

正直頭をハンマーで思いっきりガツンと殴られた気分でした。
「そりゃ、ないでしょう~」と。。

当時の変更点でいくと、つまり、永住権を申請するためには、最低3年かかることになります。
さらに永住権申請期間を約半年とすれば、取得できるまでには最低でも約3年半がかかるということになります。

これは、僕たち家族にとって、経済的にも、精神的にも大きな打撃となりました。

ちょうどもうすぐ、1年目のTAFEでの授業が終わりに差し掛かる手前だったので、2年目のコース、学校を決めようと思っていた矢先の出来事でした。

結局、僕の場合は他の方法で永住権を申請することに決めたのですが、こういった、永住権を逆手にとってかどうかはわかりませんが、オーストラリア政府は、いとも簡単に法律を変更することがありますので、注意が必要です。

以前にも、職種リストから会計士がはずされたことがあり、当時、永住権を取得するために大学や大学院で会計学を勉強していた留学生が、先急いで退学してしまったことがありました。
結局、会計士はまたリストに戻ったわけですが、こういったことが起こりうるこという最悪の状況も覚悟しておく必要があるのかもしれません。

問題は、そういった状況でも、他の方法で永住権を申請できるかどうかを事前に確認しておくかどうかだと思います。

ビザエージェントや移民弁護士に相談される際には、永住権申請のいくつかのオプションを提示してもらうと良いでしょう。
そして、資金についてですが、ギリギリの状態で臨むのは精神的に苦痛を伴います。こちらも余裕をもって計画されることをおすすめします。

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