永住権が先か?自分のやりたいことが先か?

オーストラリア移住について

How’s going,mate?

ブログを運営していると、オーストラリア移住について、永住権取得についての相談メールをいただくことがあります。

今日はその中で、よくある質問をシェアしたいと思います。

それは、「自分のやりたい仕事があるのですが、その仕事で永住権を取得するのは難しい、やはり永住権を取得しやすい仕事でキャリアを積んで申請したほうがいいですか?」
という質問です。

結論から言うと、この質問には、「永住権が取得しやすい仕事を選んで資格を取ってキャリアを積んでスポンサーを探して下さい」と答えています。

なぜなら、僕がまさにそうだったから。

もちろん、正解はありません。

いくら他人のアドバイスを受けたところで、最後は自分の意思で決めるしかありません。

質問された方の年齢や職歴、英語力など、様々な要素が絡んでくるので、回答するのは難しいのですが、もし永住権を取得してオーストラリアに住むのが目的なら、永住権を取得しやすい仕事、つまりオーストラリアという国が必要としている職業で永住権を目指したほうがいいに決まっています。

年末に紹介した、武井壮の講義の話しではないですが、「自分のやりたい仕事はオーストラリアが必要としているものか?」という観点で考えるとわかりやすいと思います。

分かれ道

オーストラリアで必要とされている職業はつまり、人手が足りてない職業です。具体的には、移民局が出しているSOLリストに記載されている職業から選ぶということです。

SOLリスト
https://www.border.gov.au/Trav/Work/Work/Skills-assessment-and-assessing-authorities/skilled-occupations-lists/SOL

ちなみにこのリストは、その時の職の需要と供給によって、度々変更されます。やっかいですね~。

僕が申請したBaker(パン職人)はすでに2010年にリストから消えました。シェフも以前あったのですが同様に消えましたね。

今の狙い目は会計士、自動車整備工、エンジニア、建築系(大工、れんが職人など)でしょうか。

とにかく、技術移住ビザで永住権を狙うなら、リストにない職業でいくら頑張っても永住権の申請すらできません。

そういえば昔、会計士が一時リストから外れたせいで、会計士の資格を取ろうとオーストラリアの大学に留学していた人が、あきらめて途中でドロップしたとか、いう話しもありましたね。

リストにある職業ですでに日本で職歴を積んでいる方はラッキーですね。日本での職歴を認めてもらえれば、申請までの期間もかなり短縮されます。

でも、いろんなリスクを考慮すると、やっぱりおすすめはRSMS(Regional Sponsored Migration Scheme visa)ですね。僕もこのビザで永住権を取得しましたし。

RSMSの条件(2016年1月現在)を簡単にまとめますと・・・

  1. 地方に住んでいる&スポンサーしてくれる会社が地方にある(シドニー、メルボルン、ブリスベン、ゴールドコーストは☓、パースはOK)
  2. 申請時点での年齢が50歳未満(例外あり)
  3. IELTSの平均スコア4.5以上
  4. スポンサー会社がRSMS申請の条件を満たしている
  5. RSMSで永住権取得後、スポンサー会社にて2年間の勤務が必要

詳しくは移民局のページで確認してみてください。

いずれにしても、永住権を取得しなければ、なにもはじまりません。

永住権を取得できなければ、学生ビザで高い授業料を払ってオーストラリアに居座るか、あきらめて日本に帰るか、あらたに他の国の移住に挑戦するかの選択肢を迫られます。

自分のやりたい仕事は、永住権を取ってからもできます。

もしかしたら、申請のためにはじめた仕事が好きになる可能性だってあります。

僕も最初はパン職人なんて全く興味がありませんでしたが、何年も携わっていくうちに、なかなかやりがいのある仕事になりました。最初は見習いで入って掃除ばかりでパン生地も触らせてもらえませんでしたが、4年後には、チームリーダーとして他のベーカーをまとめてました。(笑)

まぁ、そんなもんです。

もしかしたらその仕事が天職になるかもしれませんからね、特に若い人はいろんな仕事に携わっていくのもいい経験になると思います。

永住権が先か、自分のやりたいことが先か、

難しい選択かもしれませんが、悔いがないチョイスをしてくださいね!

See ya!