オーストラリアで失敗する日本食レストランについて考察してみた

オーストラリアに移住して10年が過ぎました。

最初の4年半はケアンズ、その後はゴールドコーストに住んでいます。

どちらも観光都市で、日本からの旅行者も多く、日本人もたくさん住んでいます。

どちらの街にも日本食を扱うスーパーや日本食が食べられるレストランがあり、日本食を食べることも難しくありません。

特にスシ(寿司)はオージーにも大人気のメジャーな食べ物になり、そこらじゅうに寿司レストラン(ほとんどが回転寿司)がたくさんあります。

スシにかぎらず日本食が好きなオージーも多いと聞きますし、事実日本食レストランは年々増えているような気がします。

日本食レストラン

出典:photo AC

でも、少し気になることが・・・

繁盛する店とそうでない店がハッキリ分かれる日本食レストラン

これは日本食レストランに限ったことではないのですが、オーストラリアで飲食業を継続するのって本当に大変だと思います。

実際に街を歩いていると、「あれ、ここにあったレストラン、いつのまにかなくなったんだ~」というようなことがよくあります。

多くの飲食店がオープンしては消え、オープンしては消えていきます。その反面、繁盛している店はずっと繁盛しています。

この差は何なのでしょうか?

ここからは、あくまでも個人的な考察です。

もちろん立地は大きな問題でしょう。ただそれだけでもなさそうです。

日本食レストランに限って言えば、そもそものコンセプトにも問題があるように思えます。

僕が思うに、流行るか流行らないかのキーワードは「オージーの舌に味を合わせているかどうか」ということです。

ターゲットを日本人に合わせ過ぎると繁盛しないのです。

ここを勘違いしていると、いくら良いものを提供していても、オージーは一向に足を運んでくれないか、たとえ1回来たとしてもリピーターにはならないでしょう。

例えば、日本にあるような純粋なスシを出す店よりも、スシトレインのようなオージー向けの回転寿司レストランが流行るのです。

ここは、スシを食べながらコーラを飲む人が暮らす国ですから、繁盛させるには、その国に暮らす人の舌に合わせる努力が必要です。

「オレが本物の和食を食わせてやるぜ!」なんていう変なプライドは捨てるべきです。

個人的には、オーストラリアでも日本人の口に合った料理を食べたいと願ってやまないのですが、日本食レストランが潰れていくのはやっぱり見たくないのです。

和食も今や日本オリジナルのものではなく、世界中でそれぞれのスタイルがあり、基準なんてありませんし、オーストラリアならではの和食がオーストラリアでは受けるのです。

だから、オージーがたくさん入っている日本食レストランは成功しているといっていいでしょうし、逆に日本人だけがチラホラなんていう店はコンセプトが間違っていると言えます。

ゴールドコーストでは、韓国人や中国人が日本食レストランを出しています。ラーメン屋しかり、回転寿司屋しかりです。

彼らは、和食が韓国料理や中華料理よりも、知名度がありオージーにも受けるということを知っているのです。和食はオーストラリアでも人気だという証拠です。

オーストラリアは肥満大国なんて言われていますが、オージーには健康志向な人も多く、カフェでもオーガニック系の店にいくと、人が溢れかえっています。

フィッシュアンドチップスやミートパイよりも和食のほうがヘルシーで好き、というオージーも増えていますしね。

だから余計に残念。やっぱり日本食は日本人の店で食べたいし、オージーにも食べて欲しいのものです。

本当なら、中華街のように、日本食を食べられる店が集まる街のようなところがあって、いろんな日本の味を楽しめるというのが理想なんですけどね。

結局言いたいことは、「頑張れ!日本人!」ということです。

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