つい先日のこと、夕方6時頃だったでしょうか。家の固定電話が鳴りました。
実はこの時間、ベッドでウトウトしていたので、突然の電話の音に叩き起こされたって感じです。
夕方のこの時間にかかってくる電話って、我が家ではだいたい迷惑電話(英語では「prank call」っていいます)と相場が決まっています。
僕の感覚では、オーストラリアでは日本に比べると迷惑電話やセールス電話が多い気がしますね。
どこでうちの電話番号を手に入れたのか知りませんが、夕方のクソ忙しい時間帯に限って、度々セールスの電話がかかってきます。
「Hello? How are you today?I am ◯◯◯◯, calling regarding~」
だいたい、こんな感じで始まり、一気に話してきます。
ひどいやつは、スピーカーにして待っていて、こちらが電話に出たのを確認してから受話器を取って話しはじめるやつ、こちらが「Hello?」といってからワンテンポ遅れてから話しはじめるのが特徴です。
更にひどいのになると、電話を取ると無言で数秒してから切れる、数分後にまたかかってきて、また切れるの繰り返し。これはセールスでもなんでもなくて、ただのイタ電ですね。
相手の番号が通知されている場合は、電話の機能で、その番号には出ない設定ができるのですが、非通知の場合はどうにもできません。非通知の迷惑電話が続くと本当にイライラします。
出典:photo AC
さて、今回の迷惑電話ですが、鳴っている電話をみたら、「Overseas」と表示されていたので、もしかして日本からかな?と思いつつ「Hello?」と出ました。
きっつい、インド訛りの英語が聞こえてきた瞬間、「ありゃ~、迷惑電話だわ。。」と思ったのですが、「I am calling from Telstra~」とか何とか言ってたので、ホントかよ?と思いつつ話しを聞いてみることにしました。(電話とインターネットはTelstra使ってます)
※Telstraはオーストラリア最大の公共・民間所有の通信会社で、固定電話や携帯電話、インターネットなどを扱っておりオーストラリアでのシェアもダントツで多い。
ただでさえ聞き取りづらいインド訛りの英語に加え、一方的に早口で弾丸のように話し続けるので参りましたが、要約すると、「わたしはテルストラのテクニカルチームの人間ですが、今晩テルストラの顧客のパソコンを監視していてわかったのですが、 あなたのパソコンは今ウイルスに侵されているので、直ちに修復しないといけません」と。
「はぁ。。」
「それではまず、ウインドウボタンとrを押してeventvwrと入力してください」
この時点で、完全にウソだとわかったのですが、ちょっと面白そうだったので話しを聞くことにしました。
まずイベントビューワーを開かされて、ErrorとWarningの数を教えてくれと聞かれたので答えると、「Oh My God! これはすぐに対処しないと大変なことになりますよ!」と煽ってきました。
その後、彼の誘導にしたがって、いろいろPCを操作していったら、最終的にTeamViewerというアプリケーションをダウンロードしろとのこと。
「こっちのIDとパスワードを教えるから、あなたのPCをリモート・コントロールして私たちが修復します」だと。
あなた、個人情報でも盗む気ですか?
だいたい頼んでもないのに、Telstraのテクニカルスタッフから顧客に直接電話がいくことはないので、はなっからおかしいのです。
私が、「今忙しいから、10分後にこちらからかけるから電話番号教えて」と聞いても、「今すぐやらないとダメです」だとか。「海外からかけてきてますよね?」と聞いたら、「いや、オーストラリア国内からかけてきている」とか、もうウソばっか(笑)。
一応、名前を聞いたら、「Peter Williamsです」。ん~どこにでもいそうな名前だし。
キリがないので「Telstraのテクニカルサービスの電話番号知ってるから、あなたにつないでもらいますね。」と言って電話を切りました。
そして、電話で話している時に気がついたんですが、電話口の向こうでは、同じような内容の会話が聞こえてたので、おそらく集団でやっているのでしょうね。
なかには、相手の内容を信じ、TeamViewerをダウンロードさせられてリモートコントロールの権限を与えてしまって、個人情報などを盗まているケースもあるかもしれませんね。
もう一度いいますが、今回のように何の依頼もしていないのにTelstraなどから直接電話がかかってくることはありませんので、こういった電話にはくれぐれも注意してくださいね。