オーストラリアの老人は貧しいって本当?~年金について勉強しよう~

オーストラリア移住について

年金問題に揺れている日本、若い人たち(僕らアラフォー世代を含めて )は、ほぼおさめた金額より多くもらえる可能性がなく、しかも支給年齢がどんどん引き上げられるほど緊迫している状況ですが、はたしてオーストラリアはどうなのでしょうか?

今回、年金について書こうと思ったきっかけはこちらの記事

One-third of Australian pensioners live in poverty:

オーストラリアでは、3分の1の年金受給者が貧困生活を強いられているとか!

OECDグラフ

参照元:The Sydney Morning Herald

このサイトで紹介されているレポートによると、オーストラリアはOECD加盟国の中でも貧困度ワースト2位だって!

オーストラリアは他の国よりも老人への貢献度が低く、他の国の平均が国家GDPの7.9%を年金に充てているのに対して、オーストラリアはその半分以下の3.5%だとか。

しかも、物価がどんどん上がっている状況を考えれば、年金だけじゃ生活が苦しくなるのもムリはないですね。

簡単に言うと、オーストラリアで65歳以降の老後を楽しく過ごそうと思うなら、国からもらえる年金だけ頼ってたらダメってことです。特にオージーは貯金とかしない人が多いからね~。

まあでも、オーストラリアでこのまま永住する人にとっちゃ、これ人ごとじゃないですよね。

永住権取ったからといって、「ハイ老後安泰!」とはいかないのです。

老後貧乏、下流老人になる可能性も十分ありえますよ。

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オーストラリアの年金について

ここでオーストラリアの年金(Age Pension)について簡単にまとめておきます。これはいわゆる老齢年金ってやつです。

まず、年金を支給されるには要件があります。

支給対象者
オーストラリアの永住権や市民権を取得してから10年間連続でオーストラリアに滞在していること。そして、年金支給時にオーストラリアに住んでいること。

いつからもらえる?
現在は65歳から支給ですが、今後2017年7月1日以降は65歳と6ヶ月、その後2年毎に半年ずつ支給年齢が伸びていきます。(今のところは、2023年7月1日まで)

ということで、アラフォーの僕は、オーストラリアの年金がもらえるのは67歳から。おそらくこの先、支給年齢が上がっていくと思いますけどね。

その他、収入や資産がいくらあるかで、もらえない人も出てきます。「金持ちは国からの補助はいらないでしょ?」ということですね。日本もそうなってますし、それが世界のスタンダードみたいです。

オーストラリアの年金の支給額っていくら?

そしてこちらが年金支給額一覧

オーストラリア年金支給額

参照元:Australia Government Department of Human Services

夫婦二人の場合、2週間毎の支給で二人分で1307ドルがもらえます。月にして2600ドル位ですね。

賃貸住まいだと2600ドルじゃキツイですね、ハイ。

その他にも、生活費が結構かかりますからね。

そこでオーストラリアではもうひとつ年金が用意されています。

それがSuper annuationといって俗にスーパーと呼ばれるものです。オーストラリアの企業では、1ヶ月の給与がグロスで$450を超える場合、雇用主が給与の9%をスーパーアニュエーションファンドという年金基金に積み立ててくれます。これはビザの種類に関係なく積立されますので、ワーホリの人ももらえます。

こちらはいわば退職年金です。
退職する年齢になると、引き出すことができますが、引き出すときにタックス(35%)がかかりますので多めに見ておくと損した気分になります。(笑)

このスーパーは、投資運用されているので、残高が増えたり減ったりしています。僕もこないだみたら、2015年は運用パフォーマンスが悪かったらしく、残高があんまり増えてませんでした。

ということで、オーストラリア年金システムは、Age PensionとSuper annuationの2本立てです。

あとは、コツコツ貯金しましょう!ということですね。

あ~、こんな記事書いてたら、無駄遣いしてちゃダメだわーと、身が引き締まるキッカケになりました。

スーパーの半額セールに釣られて、チョコやらポテチ買うのやめよっと。

誰だって老後にアクセク働きたくないですもんね。

そうそう、オーストラリアと日本は社会保障協定を結んでいるので、日本の年金制度と合算ができるってのは知ってますよね?

日本の年金は25年間の加入期間が受給要件ですが、オーストラリアの移住者は移住した期間を25年に含めることができるというなんとも太っ腹な協定なのです。

今後この協定が破棄されなければ、僕の場合、日本の会社で11年間働いて厚生年金を納めていたので、14年間オーストラリアに住んでいれば、日本の年金の受給資格を得ることができます。

ということで、実際に日本の年金保険機構に連絡をして、自分の年金番号を確認しておきました。

もちろんもらえるのは11年分の保険料に相当する額のみですが、ちょっと前まではこんな協定なかったですからね~。

ありがたい制度です。

また今なら、インターネットを使った仕事やビジネスもたくさんあります。

特別な技術がなくても、オーストラリアに住みながら、日本のクラウドソーシングでお金を得ることも可能です。

正社員で働いている人も、副業として、また育児中の専業主婦の方でも空いた時間でお金を稼ぐというのが今後のスタンダードになっていくでしょう。

あとがき

それはそうと老後なんて、あっという間に来るんだろうぁ。

Time Fliesってやつです。

貧困な暮らしを強いられないよう、老後のこと考えていきましょうね!

See ya!!