オーストラリアに移住するうえで、案外必要なことかもしれないこと。
それは「のんびり」に耐える力。
のんびり力とでも言いましょうか(笑)
世界的にみても、かなりせっかちな人種であろう日本人にとっては、この「のんびり」に耐えられるか、もしくは、それにいかに順応していくかが、オーストラリアで苦痛なく住んでいけるかの明暗を分けるといっても過言ではないと思うのです。
そういう意味では僕なんかは、まだまだオーストラリアに移住するのに向いてないのかもしれないと自覚することもしばしばですね。
まだまだ新人も新人ですよ。
と言いながら、もう9年もこの国に住んでますが・・・。
未だに、スーパーのレジで並んでいる時、レジ打ちの人がお客さんと談笑しながら、急ぐ気配もなくゆっくり仕事してるのをみると、「おいおい、早くしれくれよ!こっちは待ってるんだぜ。。」と心の中で舌打ちしてしまう。
そんなのは日常茶飯事。
そういえば、以前水道管のトラブルで洗面所の工事が1ヶ月くらいかかったことがありました。それもこちらから何回も電話して急かしての結果だから、空いた口がふさがらない。怒りを通り越してあきれるレベル。だって日本なら間違いなく1週間以内で直るものが、こちらでは催促して1ヶ月以上を要したわけですからね。
そうそう、部屋の網戸が壊れて修理を依頼したら、結局直しに来たのが1年後だった、ということもありましたね~(笑)
そんな時でも工事担当のおじさんは、「Thanks mate!」と一言いって去っていくわけで。(笑)
ははは、と笑うしかなかったですよ。
オーストラリアでは、どうもテキパキ仕事をするという概念が基本的に薄いと思います。もちろん職種によると思いますが、大方スローに動いているような気がします。
この適度なスローさが、オーストラリアの良い所でもあり、悪い所でもあるんでしょう。長所と短所はまさに表裏一体ということですね。
そして、このスローさを否定しようものなら、逆切れされることもありますからご注意を(笑)
僕もオーストラリアに来たての頃、「間違いなく家にいたのに、なんで配達の人は不在票だけ置いてくんだ」とポストオフィスのおばちゃんに文句いったら逆ギレされましたしね。
「郷にいっては郷に従え」ならぬ「豪にいっては豪に従え」ということです。
僕も、日本でのけたたましい忙しさが嫌になって、かつてはオーストラリアの「のんびり」に憧れていました。
でも、いざ住んでみると、その「のんびり」な波にまだまだ乗れていない自分がいて、矛盾してるかもしれないけれど、まだまだ僕は「のんびり」に寛容じゃないみたいです。
これ、今後の僕の課題のひとつです。というか永遠のテーマですね(笑)
実際、リアルなスローライフを期待すると、平均的な日本人にとっては最初はしっぺ返しをくらうと思います。
よくセミリタイアして南国でのんびり~なんていう状況に憧れる日本人もいると思いますが、大半の人は1週間で飽きちゃいますよ。
いやはや、理想と現実のギャップというのは移住にもつきまとうようです。
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