Hi Mate!
明日は4月25日。オーストラリアはアンザックデーで、パブリックホリデーのため、ほとんどのお店やスーパーも明日は閉まります。
アンザック(ANZAC)とは、 Australian and New Zealand Army Corpsの頭文字をとったもので、オーストラリアとニュージーランドの連合軍のことを指します。
そしてアンザックデーとは、このANZACがトルコのガリポリに上陸した1915年4月25日を記念した日。オーストラリアでは各地で戦死者を追悼する式典やパレードが行われます。僕が住んでいる家の前の大通りも明日はパレードが行われるため、午前中は通行止めになります。
近代史をほとんどスルーしてきた、日本の学校の歴史教育の弊害からか、オーストラリアとニュージーランドが第一次世界大戦やに参戦していたことすら知りませんでしたからね。ちなみにANZACは第二次世界大戦やベトナム戦争にも参戦しています。
ところで第一次世界大戦というと、相当昔のできごとのように聞こえますが、はじまったのが1914年ですから、たかだか100年前のことです。関係ないですけど、江戸時代の終わりの大政奉還だって、わずか150年前のことですしね。
とにかく日本の学校では近代史をほとんどといっていいほど教えてくれません。縄文時代、弥生時代やら卑弥呼やらにはやたら時間を割くくせに、江戸時代後期から明治にかけての幕末、そしてその後に起きた戦争については、ほとんど触れないからまったく困ったものです。
近代史を学んでないから、近年問題になっている尖閣や竹島問題もそうだし、アメリカや東南アジア各国との関係もつながりがわからない。
そうそう、最近Amazonビデオでみた、「カラーで見る第一次世界大戦」(プライム会員は無料で見れます)はおすすめです。
4時間にも渡るドキュメンタリーには、ANZACのガリポリの戦いも出てきますし、なぜ第一次世界大戦が起きて、どのように戦火が広がっていったのか、各国(特に欧州、ロシア)の思惑などが映像で理解できます。学校教育でも取り入れてもいいくらい見事で素晴らしい作品です。これは絶対おすすめなので機会があったら見てください。
アンザックデーについては、オーストラリアに移住した当初、知り合った日本人から、「アンザックデーは外出しないで家でおとなしくしておいたほうがいいよ」なんて言われ、そんな大げさな?などと高をくくっていましたが、聞きづてで、外を歩いていたら、いきなり卵を投げつけられた日本人がいるとか、とにかく、この日は日本人を敵視しているオーストラリア人がいるから気をつけろと・・・。
そういえば、アンザック・デーではなかったけれど、数年前に「オーストラリア」という映画(ニコール・キッドマン主演)が上映していた頃、映画館の近くを歩いていたら突然、年配のオーストラリア人に「Have you watch this film?」って聞かれた。
突然のことだったので、特に返事もせずに通り過ぎたけれど、後で考えたら、あのご老人は「あんた日本人だろ?あの映画見てどう思う?」と聞きたかったのでしょうね。
ちなみに、このオーストラリアって映画見ましたが、日本兵についての描写が歪曲されていますね。見たことない人は一度見てみて下さい。
アンザック・デーに限らず、少なくとも外国に住む日本人なら、その国と日本の過去の歴史くらいは勉強する必要がありますね。過去に日本軍がオーストラリアとどのように戦争をおこなっていたかは、この国に住んでいるものとして知るべきです。
映画などは事実が歪曲されている可能性もありますが、ドキュメンタリーや退役軍人へのインタビュー動画などはいくらでもYoutubeに転がっているので、まずは参考程度にいろいろ見てみるといいと思います。
いずれにせよ、過去の戦争において、日本に対して残虐なイメージを持っているオーストラリア人がいることを忘れないようにね!
See Ya!