ビザの優先処理の変更に伴う波紋と、今できること。
9月23日に突然発表された、visa processingの変更が今も尚、波紋を呼んでいる。
あの発表で多くの永住ビザの申請者が翻弄され、特に一番打撃を受けたのは、既にビザ申請が進行しており、あと何週間、何ヶ月でビザがおりる予定だった申請者にも適用されたこと。
これに応じてか先ごろ、移民相、Senator EvansがABCラジオでインタビューに答えています。
インタビューを聞くかぎりは、オーストラリアの移民政策は相変わらず「強気」で移民局の決定は絶対とい言わざるを得ない、という印象を受けますね。
Evans氏も今回の件については、「既存の申請者に対して謝罪をしないのか」、と問われ、間をあけず「No, I don’t apologise.」と答えてますしね。。強気も強気。
Senator Evansへのインタビューはこちらで聞けます。
http://www.abc.net.au/rn/nationalinterest/stories/2009/2742507.htm
it’s not a delay in processing, it’s of prioritising
We determine the size of the migration program
彼が強調しているのは、今回の変更は、あくまでもpriorityに重点をおいており、決してdelayではないということらしい・・。
つまり、今現在オーストラリアに必要な職業、スキルを持っている申請者を優先的に審査していくので、別にそれ以外の申請者をないがしろにしているわけではないということ。そして、それは昨今の不況から来る政府の移民政策の縮小に基づいて決定した、と。
Evans氏がインタビュー中、さかんに「National interest」といっているように、確かに国としては国益を重視するというのはごもっともな話。
国家の経済の状況によって移民政策を変えることは国として当然だと思うし、それが国益につながるようにするのも必然だと思うが、今回の変更に対しては、いきなりの発表だったということと、既存の申請者にも適用してしまったというのが問題で、そういった申請者の感情を無視している状況に何とかならんか、といった感じですね。
現時点ではhairdresserよりもdoctorやengineerを国として必要としているので、それらの申請を優先させて、既存の申請者でもHairdresserやCookは後回し、というのが何とも強引なところ。
インタビューアーの方もEvans氏の返答にやきもきしてますね。
さらに気になるのが、インタビューの中盤でEvansが近々変更予定のMODLリストについてこう言及している。
government will make a decision in the next couple of months about how we might restructure that, and that will obviously have an impact
MODLリストが見直しをされることはわかっていたが、この発言を読む限り、かなり大きな変更が予想される。
ひょっとして、CookやHairdresserがリストからはずされるとか・・?
また、今回の件で新たに論争が起きているのが、「application fee」に関すること。
例えば今回の発表を受けて、「ビザ発給までさらに2年は待てないから一旦、申請を破棄したい」というビザ申請者に対して、今までに支払った申請に関する費用を返すかどうかという問題。
実際、永住権を申請する際には、様々な費用がかかってくる。僕個人的に振り返ってみても、純粋なビザの申請費用、ビザエージェントに支払う費用、IELTSの受験費用(2回分)、各種証明(戸籍・無犯罪証明など及びその英訳費用)、血液検査(HIV検査?)、肺のレントゲン費用(結核検査?)、健康診断など。今ざっと思い出しただけでも、それなりの費用がかかっている。だいたい数千ドルといったところか。
こういった直接費用に加えて、間接費用として、永住権を取得するためにTAFEや大学に通う人が多いので、こういった費用も加算すれば、2万ドル近くいくんじゃないの?。
さらに為替を考慮すれば、自国通貨で換算すると、国によっては感覚的に倍近く支払っているケースも予想されますね。
この中でも、常に最新のものが必要とされる、無犯罪証明や健康診断、レントゲンなどの部類は再提出を求められれば、さらに費用がかかってくる。
多くのビザ申請者が資金的に余裕があるとは思えないので、これは痛いですよ。
自分の国を離れて他国へ移住するというのは、その人の人生においてもかなり大きなイベント。一大決心しなければできないし、当然、その裏では様々な苦労が伴う。
特に、金銭面にかかわる苦労や悩みというのは精神的にもきますしね。僕自身もそうでしたから。
今回の発表で、おそらく永住ビザ申請自体をキャンセルする人もいるだろうし、ビザ発給まで、ブリッジングビザでつなぐ人もいると思うが、前者の申請者に対しては、今まで支払った費用に関しては特例を設けてリファンドするべきだろう。
それよりも何よりも、9月23日時点で既にロッジされている申請に関しては、そのまま処理を優先すべきだけどね。
過去の決定を撤回するようなことはオーストラリア政府や移民局がするとは思えないけど、
何もしないよりは、ということで、オンラインで簡単にできるpetition(嘆願書)を見つけたので紹介しておきます。
今できることといえばこれくらいか、とは思うが、こういった嘆願書を通して申請者の声が移民局に多数届けば、今後のビザ変更の際に、何かしらの良い影響はでてくる・・・・と期待して。
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2009年11月24日 コメントは受け付けていません。 | トラックバックURL |
カテゴリ: ビザ情報
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